Power Mac

G4 Cube放浪記


突然散ったポップスターのように



●プロローグ

2000年7月。発表当時、未来から降り立ったような神秘のその姿に、世界のクリエーターは息を呑んだ。僅か20センチ角の透明な立方体に浮かぶ銀色の頭脳。ストイックな、禅の行者の如きデザイン。
 見た目は勿論だが、Appleが投下した初めて尽くしのスペックがまた凄く、Macユーザーのみならず、市場規模からすれば圧倒的に巨大なPC/AT互換機メーカー側にも、大きな衝撃を与えた。それらは今思えば4〜5年は先を行っていた。
まずなによりも、この小さな空間にPentiumVを凌ぐPower PC G4プロセッサ搭載機を納めてしまった、その事実が業界を震撼させた。勿論これは開発チーム一同の、並外れた意志の力とチームワークの賜物だろう。
 徹底した静音化の為のFANレス・自然通気。スロットインDVDドライブ。本体からでもディスプレイからでも触れるだけで起動できるタッチセンサ。憧れの光学式マウス。一流音響メーカー製スピーカー&アンプ。ひっくり返して取手を押せばワンタッチで全てを引出せる筐体。無線LANカード取付用スロットの標準装備。通信速度は将来的に1000BASE-T対応可能な設計。(6年前にしてGiga Eathernet!!)
 併せて発表されたディスプレイの2モデルも、透明ボディの目を見張るデザイン。スケルトンボディの高精細CRTは、ブラウン管まで見通せる。液晶フラットパネルに至っては、Cube本体とのコーディネートはもちろん、間もなく発売される最新OS、「Mac OSX」のウインドウの地模様とディスプレイ枠部分のピンストライプがお揃いになっていて、ユーザーがOSXをインストールした瞬間にニンマリ(出荷時はOS9プリインストール)、というサプライズまでが周到に準備されていた。。。

 だが、これらのコンセプトの大半は、Appleではなく、むしろ衝撃を受けたDOS/V機のメーカーによって、キューブ型や静音型PCとして受け継がれることになる。
そして、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションの名誉にあずかったのは、皮肉にも製造中止後だった。
 発売してみると、初期ロットは静電起動スイッチの過剰反応や、電源系の不具合などトラブルが相次ぎ散々だった。パーツが火を吹く、なんていう、シャレにならないのもあった。もっともこれは今のラップトップのバッテリーでも起きてるが。(*)
パズルのように精緻を極めた隙間のない内部構造ゆえ、PCIの空きスロットが無いなど、犠牲となった拡張性も酷評された。同じPowerPC-G4プロセッサを持つプロ用の上位機種であるタワー(ポリタンク型)と、旧世代G3プロセッサ搭載の人気機種「iMacシリーズ」(オニギリ型)の中間に位置付けられた事も、マーケティング上、割高感を呼んだ。パワーユーザーはタワーを選択、Mac入門者は、廉価なiMacに流れたのだ(ちなみにCubeは「一斗缶」とまで言われた)。
 熱狂的なApple信者達(特に日本)からは筐体の樹脂モールドラインが「ヒビ割れみたいで、ガッカリだ」とか、弁当箱並みの堂々たる大きなACアダプタを「外付けにするなんてナシだろう」とかの、言いがかりみたいなフィードバックがドドドッと押し寄せた。そんなこんなでCEOスティーブ・ジョブスは追い詰められ、1年を待たずしてAppleの製品リストからCubeを抹消。熱い要望があったにも拘らずシリーズが復活することは、ついになかった。出荷台数は僅か15万台、実際店頭に出た実数は12万台とも言われる (後になってデッドストックがポロポロ出たのはそのせいか)。
 年数を経てサポートも終了、今や生息数は10万台を切っているかも。既に幻のマシンへの道を辿り始めているのか…?
    *更に遡ること95年9月、実はPowerBook5300シリーズがソニー製リチウムイオン電池の発火でリコール問題を起こしていたが、当時はMac自体が社会的に極めてマイナーな存在だった為、一般の話題に上る事はなかった。今思えば、これが昨今の世界的騒動の伏線となっているような気がしてならない。
ウチのCubeも最初は色々と怪現象が起こり手が掛かったが、他のAppleマシンの例に漏れず、何故だか段々安定するようになった。発売後間もなく購入したロットではあるものの、大きなトラブルもなく今まで稼動いて来た。幸い「当り」だったのかもしれない(w
 当時は、いかにサポートがダメダメだろうと、「(いい意味で)クレイジーなApple」とその製品に恋してしまった以上、とことん付き合い、「会社も商品も、ユーザーと一緒に育って行けばいいよね」ってなノリが当り前だった。だから周りの騒ぎの大きさにむしろ当惑した。(角度を変えて見れば、「ひび割れクレーマー」の中にも、Appleへの激励として行動した人がいたかも知れない、とは思う。)企業の倫理(コンプライアンス)に対する世間の見方が大きく転換する時期に、この製品は「うかつにも」産み落とされてしまったのだろうか。

 そして6年以上の歳月を経て、今やパワー不足は明らかだが、デザインは腐るどころか益々輝いている。Dog Yearとも言われるほど製品の陳腐化が早い業界で、こんな驚異的なマシンは他にない。パソコンのデザイン史上の最高傑作に、遅ればせながら手を入れるべき時が来たのだ。入手出来るパーツを考えると、そろそろ最後のチャンスかな。

 元々Macユーザーの多くは、同じマシンを改造し続けながら長い間使いたがる。マシンに名前を付けたり、お墓を作ってる人もいる(ぉ
ことこれに至っては、「マカ = キモイ・ヤヴァイ」と言われても、口答えしようがない。古くからの愛機を現行のソフト環境で使えるようにする為、最新機種を買う以上の金を投じる人もフツーにいる。Winな人から見ればバッカみたいに思えるだろうが、Macintoshというパソコンには、使い込むほどにそうさせるだけの、道具としての何かの魅力がある。逆に言えば、5年も6年も経ったマシンを、M/B を温存したまま現行機並にパワーアップできるような、将来を見越した設計思想も、Intel移行前のレガシーMacの大きな魅力のひとつなのだ。
 その中でも特にCube派は、デザインに一目惚れした、理屈を超えた溺愛型が主流で(自分も含め)、仕事に趣味に現役で使い続けたいという思い入れが一層強い。
 だが、この機種は何かと仕様が特殊で、デスクトップ機の割にはノート並にチューンナップのハードルが高い上、パーツ入手も年々困難になって来ている。だから常に情報が不足し、WEBコミュニティーが国境を越えて根を張っている。 (2007年11月時点で、米:www.cubeowner.comのFORUMやギャラリーは、今もちょくちょく更新されているし、2Chの 「PowerMac G4 Cubeについて語り合うスレ」はPart26に達する超マターリ長寿スレとして今も現存している。)ウソで なく、Cube改造用品を主力商品に据えてるショップすらある。

2007年10月26日、ついに久々のメジャーアップデート「Mac OSX 10.5 Leopard」が日米同時発売された。 ソッコーでCubeにインスコ成功した人たちがあちこちでワイワイやっている。 CPUをUPしていればG4 CubeでもLeopardを乗り越えられる。改めてAppleの製品開発の一貫性に驚かされる。 (メーカー公称のCPUのSPECはG4 867MHz以上だから、CPU換装すれば基本的には動く。また、インスコの可否はOSがCPUの型番でなくクロックで判別していることが、人柱さんたちによって判明。Cubeの外部で早いマシンに挿したHDDに入れた後、ターゲットモードで覗くだけじゃなく、ノーマルCubeに戻して何とか走らせてる人もいるらしい。最新OSがこんな昔のCPU上で動くのも凄い事だ。まあ、ビデオカードが128MBのQuartz Extream対応でないと、各インターフェイスの滑らかな表示はキツイと思うが。)

 Cubeは、Apple復帰間もないスティーブ・ジョブスがiMac以上に心血を注いだ、理想のパーソナルコンピュータだった。
スティーブ・ウォズニアックらとガレージからAppleを起こし、世界初の「パーソナルコンピュータ」の概念を創出し、常に先頭を走って来た彼は、85年、自分がスカウトして来た新社長から、OSのオープン化や他社からの互換機発売等の可否をめぐる対立の挙句にAppleを追い出され(ウォズは航空機事故による大ケガをキッカケに同年退社)、独自にNeXT社を立上げた。そして伝説の「NeXT CUBE」を世に問うた。モノリスめいた黒いマグネシウム合金の立方体。大容量MOドライブ(世界初搭載)のスロット以外、前面に目立ったインターフェイスは一切なく、手元からリモートで立上げる。ネット・ブーティングすら可能だ。完全にオブジェクト指向なソフトウェア構造も画期的なものだった。
 そして何より重要なのは、多彩なOS環境を実装できるOS「NeXT STEP」と、ハードウェア「NeXT CUBE」が一体不可分の「システム」として開発されていたことだ。(OSだけでなく、ハードまで含めた全体をシステムと考える所がジョブス組の開発思想の中核をなす。ただ、部品作りからやっちゃうからから価格は高い。100万円以上のパソコンは、個人で気軽に手の出せる代物ではなく、研究機関や大学が主な納入先だった。自分も実際に現役時代に動いてるところを見たことはない。)
 時は流れ97年、ソフト開発の停滞等からMicrosofにシェアを奪われ危機的経営状況にあったApple側のオファーにより、ジョブスはNeXT社丸ごと呼び戻される。一時亡命していたとはいえ「NeXT CUBE+NeXT STEP」こそApple創業以来の製品づくりの本流であり、その思想の集大成を、体制建直しのシンボル「G4 Cube+Mac OSX」としてとして再び花咲かせようと彼は燃えていた。
 企画の天才が多少強引な販売に踏切って結果的に振るわなかったのは、個人的な思い入れから来る「力み」のせいもあったのでは、とさえ感じる。しかしそのお陰でこの唯一無二の名機に出逢えた事を彼らに感謝したい。青春の真っ只中で非業の死を遂げた、Cubeとの出逢いを。
もしスタンリー・キューブリック(1928-1999)があと1年生きていたら、映画にはきっと「銀の四角い筐体」が登場した事だろう。
 Windowsからのスイッチ促進戦略として後年発売されたMac mini G4は、実はCubeの意匠と技術を深化・凝縮したものだ。正に「三度目の正直」であり、iPod+iTunesでの大成功の褒美としてジョブスに許された、「悲運の名機」への彼流の弔いなのかも知れない。


さて、2006年初頭、かく言う自分も頑固野郎の一人としてCubeと同行二人、弟分Mac mini G4に負けじと、巡礼の旅に出たのでした。
ジャーン(起動音)。








ジコセキニンよろしくです!

以下はあくまでも当方の環境での試行であり
どなたかが同様の改造をしてMacがぶっ壊れても
一切責任を負えませんので
ご自分のリスクにおいてご判断ください。
(^^;;;

●HDD換装

キーンという音が耳に障るようになって来た。危険な兆候。デフォルトは20GB/5400RPMベアリング軸受。Firewire(IEEE1394)接続の外付けはあるけど、最新OSX(テン)入れてデュアルブートする為、もちょっとデカイのに換えよう。オクで、PC初心者と名乗る人が「外付けと間違えて内臓買っちゃったから誰か引き取って〜」とのこと。
 念の為ジャンパー設定くらいはチェック。新品(?)だけあってマスターになってた。作業自体はネジ回しであっけなく完了。まずは来るべきOSX-10.4-Tiger用に60GB、旧来のOS9用に20GBを切り、外部HDにバックアップしといたシステムを書戻し。んー、静謐が甦った。標準の外付けACアダプタのバズの方が気になる(これはこれで先行きヤバイんだけどね)。起動も心なしか早くなった。
 今まで散々働いてくれたHDDには、この頃流行りのIDE-USB変換ケーブルを挿して(漢らしいねえ)、やっつけのアルミカバーを造り、Cubeとほぼ同時期に嫁いで来たサブ愛機、VAIO NOTE QR1(パイプイス)の外付バックアップ用に再就職。単に新しいケース買うのをケチッただけなんだけど(^^ゞ  時々回すだけなら充分に余生を全うできるだろう。
(その後QR1本体が時おり起動不能に。バックアップ電池か、電源廻りのコンデンサが逝ったか?これはまた別途、助けに行かねば。。。)


●Tigerインスコ

MacOSX-10.4-Tigerついにインストール。
美しい。全てのグラフィックスがひたすら美しい。やはりM$とはGUIの思想が根本から違ってるんだな。M$サン、Vistaはカッコよくて使いやすいOSに育てて下さいよ。物真似でもいいから(w。今後に期待。。。と思ってたら、XPの長期サポートはProだけで、Homeは切るとか、やっぱ延長(2007年明けに判明)とか、いつもの日和見的対応でコロコロ変更。
ヽ(`Д´)ノ なめとんかゴルァ!
 続いて、IllustratorとPhotoshopをしばし弄ってみる。こちらもWin版とは使用感の自然さが雲泥の差だ(普段Macを使っていない人に口で言うのは難しいのだが)。実はこの2つを使いたいが為にTiger入れたようなものさ。これで当面はお絵描きや写真で困る事もなくなったわいな。
 また、OSXでは誰にでも「ターミナルウインドウ」でキーボードから直接内部のUNIXを動かせる。つまり、MacでもDOS窓みたいにテキストベースで手軽にコマンドラインが打てるって事。何かカッコイイので少しずつ覚えようかな。


●メモリ増強

現状64+256+512=0.8GB。Tigerをストレスなく動かすには最低1G欲しいところ。Cubeのメモリスロットは3つあり、全部512を挿せば最大1.5GBまで増設可。てな訳で、どうしても64MBを512MBに挿し換えたい。懐かしの168ピン/PC100〜133のSDRAM-DIMM。なのだが、Appleが許容する相性はピンポイントで狭く、切欠きの位置が合っても動くという保証はない。しかし逆に言うと、運良く規格が合えば品質が多少違うだけだ。そんなら「Mac用」と銘打った動作検証品に20Kのお布施を納めるより、バルクで博打に出るとするか。。。
 1回目、オクでヤマを張る。2Kでジャンク品を落とすも認識せず、いきなり撃沈。
 2回目、気を取り直して新宿祖父の中古マクカウンターに、値札も付いてない未チェックバルク品発見。
お兄ちゃんに「いくらでつか?」と訊いたら「ま、7Kっすね」。どうすっかなー。明日にはないかなー。一瞬迷ったが背後にスースー君の鼻息を感じ、相性交換保証を乗っけて支払う(意気地なし)。
帰宅早々あっさり認識。これで512+256+512=1.25GB。相性保証要らんかったな(根性なし)。
釣果は差引き普通にお店からバルク品をポチッとするのと変わらず。でもWEB表示とTigerのウインドウ切替は若干早くなった(^^)


●ビデオカード換装

最新グラフィックエンジン満載のTigerを動かすには5年以上前の標準ATI-Rage128(16MBの骨董品)ではさすがに辛い。とは言え、ギュンギュンうるさいのはヤだから、FANレスでまともなモノを物色。折しも、DOS/V用をMac用にROM書換える行商人ありけり。Radeon9200(128MB/AGP)FANレスモデル。狭いCubeに納める為にカードの基盤を削ったり危険な苦心をしてる人が多いが、これはカツカツで押し込めるみたい。自分はMacではまずゲームやらないから、ハード的には充分だ。地雷踏むかも知れんが、書換えるスキルはないし、漢らしくポチッと(どこがじゃ)。疑うわけではないが、届いたブツのAGP端子の3番&11番ピンが潰してあることを念の為確認。テープで処置してた人だと、剥がして出品してるかも知れず、うっかりそのまま挿すと3.3V用の回路に5Vが流れ、カードはただの板となるそうだ。んで、観察結果はOK。パターン自体をカットしてくれてたので改めてマスキングする必要はなかった。行商人サン、やっぱ疑ってた。ゴメン。ついでにATIのサイトから「あくまでもMac用の(^^;」ドライバをインストールておく。
 さて、ここで根本的問題発生。
Cube時代の純正液晶モニタのコネクタはApple独自の「ADC」って言って、28V電源とUSBのピンが一緒になっている。つまり、ケーブル1本で本体とつながってしまう、スッキリ、トレ・ボンなデザインなんザンス。逆に言うと、このモニタをフツーのDVI端子に繋ぐには、映像信号と給電とUSBを全部束ねて出力し直してやらないと映らないザンス。DOS/V用ビデオカードに換えれば、当然ADC出力ポートがなくなるからそのまんまぢゃ駄目ザンス。解決するには更に特殊な「DVI-ADC変換コネクタ」で繋ぐ以外方法がないザンス。作ってる会社は2社しかなくて、どっちも軽く10K以上するザンス、これが。
「コネクタが」ですよヽ(`Д´)ノ  それよか新しい液晶買えってか。
余談だけど近頃のMacにはフツーのDVIしか付いてないので、旧式のMac液晶持ってる人はみんな苦労してるザンス。でもってアタシもコネクタ買いましたよ、ええ。中古でね。それでもRadeonとコネクタを合算したって、超ショボい「Mac純正GeForce2」の相場20K(今時正気かよ)の単品より遥かに安かったザンス。それに副次的効果として、モニタ電力を別からとる事で標準ACアダプタを延命できる気がするザンス(負け惜しみ)。

 さて、起動。。。Tigerのグラフィックエンジン機能も殆どが使えるようになり満足。地雷は踏まなかったさ〜。
早速、前から試してみたかった定番の"未来派図画工作"さんのスクリーンセーバ「20世紀ボヤージ」「少年少女オデッセイ」を落とし、しばしボーッと見入る。ストーリーのあるゲームでもないのに、時空と輪廻をテーマにしたスクリーンセーバに、不覚にも胸が熱くなった。この人マジすごいってば。改めてOS開発陣と、それに触発されたデザイナー達の、モノづくりへの情熱が偲ばれる。

 我に返って考えた。キレイになったってことは、結構発熱してるんだろな。低発熱とは言え、CubeにFANレスで9200積んだって話はあんまり聞かないし。ムリしてビデオカード焼いた人は大勢いるみたい。だんだん不安になった。
  「!!だったらデカいヒートシンクでも付けますか!!」
Cubeの内部構造の特徴は、気流が下から上へ抜けるように、基板類からドライブから、みんな垂直に立ってるレイアウトにある。それがアダになりRadeonのGPUの放熱フィンの外面と、Cubeの筐体の内壁の隙間は殆どなく、計ってみると、2mmちょいしか残ってない。んで、最寄のドスパラを物色したら「万能ステイ」という、アルミに長穴がポコポコ空いてるのがあった。t1.9mm。これならギリで差込める。人柱さん達のWEBを見よう見まねでGPUのフィンの上から変性シリコンで点止め(念の為シルバーグリスを仕込む)。いい感じ。(実はこれでもまだヤバいそうなので、後日、このなんちゃって万能ステイヒートシンクから筐体のフレームまでスピリカさん(後述)方式で銅板のヒートブリッジを渡し、フレーム自体の熱容量も利用するようにした。接合面には熱伝導材を仕込む。なんちゃって側はゲルシートを介してビスで、フレーム側は銅箔テープで固定。)

それでも場合によっては狭いCubeのビデオカード廻りに廃熱がこもり具合悪くなるらしい (--;)ぅぅぅ。 真夏の前にどうにかせねば。折角ここまで来て、GPU用のすげーうるさいミニFAN内臓は避けたい。マシンをしばし眺める。「!」筐体の下部には通気とコネクタ類の取回し用に高さ数センチの透け透けスカート部分があるではないか。
ここはエッチなフィギュアを陳列する為にある訳ではないのだ。

外付FAN(てか、ミニ扇風機?)ってテがあったっけ。結構やってる人もいるし。取敢えずやっつけで外部USBハブから即席の電源を引き、秋葉のマルツで見付けた5V用FANをハンダで直付け、重石とゴム足を付けてハダカで置いてみた。色々体位位置を変えてRadeonの下辺りから風を当てると、上の通気口から微かにモワー。やっぱ、無いよかGOOD。起動と同時に廻るのも具合がいい。
定格が5Vだからフルレンジで稼動いちゃうんで、少し音がするけど、大抵ヘッドフォンだし、まあ我慢できる範囲。冬場は無くても行けるかもしんないしね。後日ネットショップで、頭にかぶせて吸い上げるタイプの既製品を見たが、1諭吉。暴利ぢゃあ。
極く僅かな底板の開口部に確実に風が入るよう、位置決めの上、塩ビ板で整流フィンモドキを作ってファンに付けた。これで既製品には勝ったんではないかと。

あと、DVI-ADCコネクタにしてから、モニタ側のタッチセンサからUSBリモート起動できなくなった。メーカーいわく「そういう仕様です」(落ち着いて考えれば、モニタの本体直挿しをやめてハブ経由にした→M/Bがハブを拾わないとそっから先のUSB 情報を認識せず→ハブに挿さってるモニタのSWから本体を起動できる訳が無い。当り前なんだけど、機能が1コでも減るのは悔しいものだ。)


●CPU換装

さていよいよクライマックス。ずっと狙っていた低発熱のGigadesignsの1.2GHzのゲタがオクに出品!すかさず30Kで落とす。実勢は40K前後だからまあまあか。マシン購入と違い、換装は家族の攻撃対象となりにくい、という利点もある(^^;
 それにしてもMac用品の中古相場にはギモンを感じる。3GHz超のLGA775-Pen4の方が遥かに安いどー。まだ動くMacをバラシて売り飛ばしてる、どこぞの業者さん達が煽ってる面も多分にあるんだよな。みんなもっと冷静にならんと。ブツブツ。
。。。などと文句タレてる場合ではない。逃げられない深刻な問題がまた浮上〜〜っ。元々コンパクトさと引換えに電源廻りが極めて貧弱なCUBEちゃん。ちょっとVRM関係を検索すると、「ケミコン爆発」、「ICが過酷な電気量に耐えかね焼鳥」等々、恐ろしい事件が出るわ出るわ。CubeのVRM(DC/DC)カードは、熱いビデオカードと同じ隙間に押し込まれており、これも条件を悪くしている。既にビンゴなのか?HDD速度/メモリ/ビデオカードあげてるし。電源不足と過熱は他人事ではない。GigadesignsのCube強化用VRMに換えるか。。。て言っても需要が僅かで、開発費込みったって、電源カードの値段がDOS/V用と1ケタも違うんだよねえ。。。。VRMカード換えるより、IC部分だけでも冷やしたらどうだろう。
 あれこれ悩みながら、スピリカさんの「G4 CubeのVRMにくっつけるヒートシンク」を覗く(これも、世間から見れば何とマニアックな製品だろう)。ポチッとしそうになったが、写真をよく見ると何だかデカイ。うちのCubeちゃんだと、明らかに不純正Radeonの縁に当る。付かなかったらシャレんならんし。だけどモノとしては何とか自作できそう。仕事先に行くついでに新宿のヨド&ハンズに素材買出し。熱容量を期待して3mm厚のアルミバーに既成のミニヒートシンクを貼っ付け、自前の板バネクリップを捏造し、熱くなるIC(多分FET)の上に止め付ける。それでもまだミニヒートシンクのフィンがビデオカードに当るので(TT)頭をヤスって、ゲルシート仕込んで無理やり再装着。一丁あがりっ。現物合わせなんで何とか納った。見た目はキタナイが、造りはいいアンバイ。これが効いてくれるといいけど。おっと、忘れてた。絶縁、絶縁。テープぺたぺたと。。。


 GW最終日。奥さんと子供が外出してるスキを利用してNewCPUと静音FANを載せる。急がねば。隙間無く設計されたパズルのようなCubeの頭蓋底にメスを入れるにはマシンを殆ど完全にバッラバラにせねばならないのだ。部屋じゅう店開き状態で興味盛りの幼児に踏み込まれたら万事アウトである。某メーカーのCPUキットの箱には「専門スタッフによるインストールを強く推奨」って書いてあったっけ。ちょっとしたミスでJunkと化した(とおぼしき)Cubeが市場に溢れ出てるし。ここまでの労力が一瞬にして消えるかも。。。その時、友人T君の「VAIOがただのDOS/V機になった事件」が頭をよぎる。。。うあああヽ(`Д´)ノ
ええい、しゃらくせえ。ジコセキニンの心意気を見てろってんだ。ていていっ!


 時間がないってば。気を取り直して開頭手術よろしく冷静に外から内へとバラしてゆく。
「ぺち。」  M/Bのスロットからビデオカードのライザーカード(AGPソケット)を外す時、ケーブルコネクタの熱劣化した固定爪が折れた
   _| ̄|○
 再び気を取り直して(TT)、何とか目的地に到着。PoewMacはCPUソケットが直接M/Bに載ってない。普通はCPUドータカードと言う、ゲタごとM/Bに着脱するのだ。(しかしmotherとdaughterなんて、アメリカ人はネーミングがうまいね)
 よく聞く「Macはハードをいじるのが難しい」と言うのは、製品の特徴が中途半端に伝わってるだけだ。このゲタ機構ゆえ、CPUのソケット形状が違ったり、M/Bの設計が多少変わっても、サ−ドパーティーがアップグレード・キットを比較的簡単に作れる。M/Bの設計の旧さを、ドータカード側のロジックで補えるからだ。むしろ、シンプルな外観を重視した筐体設計の為に分解しづらかったり、キズを付けそうで開けるのに勇気が要ったりすることの方が大きいのではないか。
Cubeの特殊な所と言えば、CPUコアに10cm角はあるブ厚いアルミのヒートプレートが貼ってあり、熱容量を稼ぐようになっている所。例えばPen4等でいえば、コアにかぶせてあるヒ−トスプレッダ(銀色のカバー)がバカみたいに大きくなったと思えばいい。そして更にこのプレートを、これもバカみたいに超巨大なヒートシンクに密着させて、FANレスを実現しているのだ。やれやれ。しかも、デカイもの同志という事は、一旦グリスや熱伝導シートを加熱すれば、固まって剥れなくなる事を意味する。
CPUコアとヒートプレートの接合面の方を先に剥がしておけば作業は簡単になるけど、後々オリジナルに戻す事態を考え、現状を守りたい。ここは定石通り、ヒートプレートをCPUに付けたまま、ヒートシンクから取り外しに掛かる事に。「ヒートシンクからM/Bをはがす」という、何とも凄い構図だ。案の定、10cm角以上もあるヒートシンクとヒートプレートはカーボンシートで一分のスキもなく接着されている。その間に薄いマイナスドライバをねじ込むがビクともせず。
更にゆっくりこじる事数回。首筋に汗。。。

「パギ。」  純正CPUカード+M/B取外し成功。ヒートシンクにはしっかりキズが(TT)

しばしこの6年間の様々な出来事や出会いと別れを思い出した後、M/BからCPUカードをそっと取り上げ、保守BOXへ。。。
今までありがとね(;´Д⊂)。ゆっくりお休み。
新CPUカード+M/Bを戻す前に、Cubeの1GHz超えでは必須とも言える、内臓静音FANを取付ける。FANレス仕様のハズですが、底面の指一本程の隙間には、おあつらえ向きにナゼか8cmFAN用のブラケットが付いてて、ちゃんとネジまで切ってあるんですねー。開発陣もまさか打切りになるとは思いもよらず、上位機種を想定してたのかもね。

で、とうとうその時が来た。新しいCPUカードをM/Bに挿す。カーボンシートを纏った分厚い銅のヒートプレートが頼もしい。はやる気持ちを抑えつつ、隙間が出来ぬようM/B「を」ヒートシンク「に」装着(繰り返しますが逆ではありません)。中古とはいえ、前のオーナーは無理のない運転をしていてくれたようで、カーボンシートの状態がいい。なので、そのまま装着することに決定。
今までと反対の手順でマシンを組み直して、一礼二拍、南無阿弥陀仏、十字を切って、いざ起動!。。。

「ジャーン!」(DOS/V機のBIOSの起動に相当)に続き、OSXのりんごマークが出た!(^^)V

プログレスバーがグイーンと伸びて、見違えるように素早く起動する。気持ちい〜。システムプロフィールを見ると450MHzから1.2GHzにちゃんと変わっている。やっとIntelじゃない方の旧Mac mini(G4)にホボ追い付きました。思いのほか静かな内臓FANの青色LEDが怪しく輝き、ちょっとエロくなった感じ(w
古いOS9も未だにバリバリ活躍中なので、続いてPRAM(CMOSに相当)に起動用パッチを当て、OS9 で再起動。
(Tigerの場合、gigadesignsのサイトから落とした最新版でないとうまく当たらないので注意) 1回目、HappyMacの顔マークの直後フリーズしたが、そこまで行ったという事は「CPUが走ってる」という事。イケイケで再々起動。

デュアルブートも無事成功!ちょっと感動。

ただ、このCPUカードの場合、トラブってPRAMクリアせざるを得ない時にOS9パッチを書込み直すのが面倒だけど、Intel搭載機種で旧OS9起動できないのはもちろんのこと、僅か1世代前の同系列(G4)のMacMiniやPowerbookでさえOS9でネイティブ起動はできないのだから文句は言うまい(クラシック環境はエミュレータだから走らないソフトが多い)。PowerMacG4での1GHz超えは、3Dゲームをメインに使うのでない限り、快適。
 今まで映画を見るとき不快だった内臓DVD-ROMのコマ落ちもほぼ解消。やっぱりCPU廻りのショボさが原因だったのね。DVDスーパードライブへの換装はしなくて済みそう。デイスクの排出不良は、折を見てゴム部品をメンテするとしようかな。


●やれる事はやった

うちの作業環境ではこれ以上のスペックは当面要らないので、これでCube改造も一旦終了する事に。世の中が次世代OSX 10.5 Leopard一色になるまでこれでしのぐぞー。さて、使用感。映画のリッピングがてらリージョン&マクロビ‥あわわ。まあ、数時間単位で使用した限りでは、OS9環境時は結構排気が熱くはなるものの、暴走もなく、何とか酷暑の真夏を乗り越えました。
 不安要素の残るビデオカードとVRMの辺りも、手で充分触ってられる程度。OSX環境時は排気の熱さもさほど気にならない。LG電子製の強力DVDドライブを外付にしちゃったから、追々2層を1層にエンコとか‥あわわわ。
その他、今どき無線LANカードなしでは不憫なので、純正AirMacカードより感度が良い手工芸品を見つけて挿してあげたとさ。


    変更スペック概略

    CPU:
    PowerPC G4(Motorola7400) 450MHz → Gigadesign G-Celerator M7-1214C 1.2GHz(Motorola7457)
    HDD:ATA 20GB 5400RPM → ATA 80GB 7200RPM
    DVD_Rom+CD_Rom ComboDrive → 外付に頼り、現状でよしとする
    RAM:320MB → 832MB → 1280MB
    VGA:ATI Rage128 Pro(16MB) → ATI Radeon9200(128MB)
    OS: MacOS 9.2.2 → Mac OSX 10.4.9+MacOS 9.2.2 Dual Boot


1.2GHzって、PC/AT互換機からすると随分遅いと思われるかも知れませんね。Macはハードのロジックが違ってるので、そんなもんでも普通に使えちゃうんだよね。ベロシティ・エンジンっていう、ある種のマルチスレッディング技術のお陰で、体感速度としては、X86系プロセッサの半分のクロックでも同じ位の勢いで走ってくれます。Intel搭載になって、その比較も無意味になったけど(w
余談ついで。CPUがIBM/Motorola時代のG4&G5 Macって、中身のボードや配線のデザインも隅々まで完全に検討し尽されてて、筐体から出して机の上に飾っといてもホントに美しいんです。不眠不休で疲れ切ったAppleの開発スタッフがある日逆ギレして、
「んなとこ誰が見るんすかあ?」とジョブズに噛み付いたら、すかさず「オレが見るんだゴルァ」って言ったとか(w
着物の裏地にだって金を払ってこだわりたいという、ユーザー心理を突いた、良き時代の粋な計らいですかね。Intel化発表当初のタワー型デモ機(PowerMacG5後継機)では、チップセットの配置変えが追いつかなかったのか、「きっちゃねー」って感じだったのですが、Mac Pro正式デビューで伝統フッカツしました。またカッコよくなってるう(^^)


●エピローグ

ハードウエアだけで総工費70K。この金で正直Mac miniが買えます。やってるうちに安いのか高いのかよく分んなくなりました。パーツ探しにも半年以上かかりました。でも、「愛用の道具を末永く使い続けたい」という、昔は当たり前でも、今では道楽になってしまった行為への投資と思えば、相応の労力かなとも感じます。
Mac用品の中古相場は基準が有って無いも同然で、綿密に計画を立てても常に裏切られます。そこが面白くもあります。新品・純正品だけで同等の改造をすると120K〜130K位。地雷踏むのがヤな人は、純正で行く訳てすげど、保障期間内のマシンだつて、マニュアルに書いてある以外の部品は、ネジ1本外しちゃってらパソコンとしてはどーせノーサポトー・ジコセキニンでよ。
ぢゃ、とことん自分の力でゲームを楽しんだ方がハピー楽しく亡ぃてすかね。マクいぢりは正に「ハイリスク・ハイリータン」でよ。
 ホントはディプスイチーの、セティング設定で1.4GHzまでクロクアプーできるてすげど(悪魔が囁くてす)、今のまんまぢゃ本体が逝っちゃう気味かもてすよ。あひーっ!
怖ぇので、でフォルトーのまま、がんばって来年もサマぁ夏を乗りきーるでよ。ところでイチキVRMヒトシンクは効いてんのか?わかんねぃ。
そろそろ頭も熱暴走みてぃなのでこの辺で終わるます。




●旅の終わりに

奇しくもこれを書きはじめた2006/5/20、地球の裏側の"Big Apple" NewYork 5th Avenueのど真中に、一辺10メートルもある巨大なガラスのCubeが出現し、ちょっとした騒ぎになっていました(東部時間5/19 18:00)。世界一の店舗面積(当時)を持つApple Storeが開店したのです。しかも24時間営業。Appleの米サイトで24時間コマドリ動画を覗いたら、とんでもなく人が押寄せて来てました。「結婚してくれ」なんて看板持ってカメラの前に立ってる人もいます(結果は成功だったらしい)。
ジョブスが10億円を自腹で負担し、建築家の協力を得て自らコンセプトデザイン&プロデュースしたこの驚異的な施設は、鉄の骨組みが1本もない完全に透き通ったガラス構造で、唯一宙空に、輝くアップルマークだけが浮かんでいます。もはや建築の存在は消え、立方格子の座標の向こうにセントラルパークの新緑が見通せます。(ちなみに設計事務所は銀座店をやったのと同じ所のようです)
売場はすべてジェネラルモータースビルの地下パーキング部分に納められており、ガラスのCubeから天空の光が降り注ぐようになっています。巨匠イオ・ミン・ペイ設計のルーブル美術館中庭のガラスピラミッドから強くインスピレーションを受けたそうです。 この宗教的なまでに肉体性を削ぎ落とした美しさは、どこから見てもG4Cube、そしてNeXT Cubeの遺伝子そのもので、まるで一人の男の夢がそのまま形になって立ち現れたようです。彼のすさまじい執念には脱帽せざるを得ません。写真を見て率直に感動しました。ちなみに7月に雨漏りしました。そこが何ともAppleらしくて憎めない(^^)
彼は命に関わる大病と渡り合いながら激務をこなしているとか。経営者でありながら年棒がわずか1ドルという偏屈なCEOもこれまでにいませんでした。彼にとってAppleとは金銭的な損得だけでは計れない存在なのでしょう(実際は自家用ジェット機もらったり、ストックオプションのバックデーティングとかでスゲー利益を得てる噂聞くけどね)。そしてこの人はエンジニア・実業家である前に、アーティストであり、AppleのDNAなのだと、改めて思いました。(おしまい)


●おまけ(Winなマシンたち)

続いては、部品保有期間8年を待たずして電源が入らなくなったり突如フッカツしたりを繰り返すようになったサブ愛機、「SONY VAIO NOTE QR1(パイプイス)君・Me入り」を何とか救命すべく、更に長く険しい旅の始まりです(遠い目;)
2001年2月購入。本名PCG-QR1E/BP。Mac以外で唯一手元に置きたいと思った。
CPUもメモリも上げてるから悔しいし(Celeron600MHz→Celeron850MHz / 64MB→512MB)。QRシリーズには「故障の黄金の定番(?)」があるらしい。M/Bのバックアップ電池消耗と、電源廻りの電解コンデンサ劣化、それにHDD故障だ。
内臓電池抜けばAC電源からは起動するので、バックアップ電池はまず間違いない。ケミコンとHDDの新調はその次かな。 QRシリーズの電池は充電型のヒョウタン型ニッケル水素2.4V-15mAh(非売品だし)。
で、メーカーで換えると……¥39K? ( ゚Д゚)
                        ……ま、遠回しに新しいマシン買えって言ってる訳ですな   '`,、('∀`) '`,、
 どうせ色々いぢってるし、電池ぐらい自分で交換しないとね。秋葉のラジオセンターの専門店でブツを見せると「あ、このテのタイプね…ありゃ、2段積み全部売れちゃった。3つのならあるよ。」って感じで出してくれたのが3段積みの3.6V-15mAh。
  「これバラして2つ分だけ使えば行けますかね。」
  「行けるよ。その質問レベルからするとね(^^」
早速購入し、ダイソーの100円熱収縮チューブでヒョウタン風味に組換え、本物から取ったコネクタをリードごと取付ける。。。こんなんでいいのか?半信半疑で挿して数日放置。結果は…おおお!!生き返っちゃった(^^ゞ 。
やっぱ頼りになるわ。世界のアキバ。
気を良くしてPen3-850MHz(Micro-PGA2)載せ換えたら、Low側の700MHzでしばらく稼動いてたけれど、あらら…またもや起動不能とゾンビの繰返しに逆戻りだあ。そういや、寒くてマシンが冷えてると、OSが起動途中で落ちたり、起動音にザラザラとACのリップルが残ってるっぽい音がしてたっけ。電圧も整流も結構ヤバいって事ね。メインのリチウムイオン電池もほぼ完全に死んでるし(復活の儀式も効かなかった)。もうちょい頑張れQR1。電源直したら2000かXPでも入れて、850MHzで走れるように頑張ってみるからさ。。。(さらに遠い目;)
 何か腑に落ちないのは、815系のM/Bだからメモリは512積めるはずなのに、256までしか載らんと仕様表に謳ってること。電源廻りにはチカラ入れてませんっよーって意思表示? 「メーカーがBIOSでわざわざ殺したりしてなければ、チップあたりの容量が小さいカード挿せば認識すんでないの?」との中古ショップのアドバイスを参考に、16MBが両面16個載ったブ厚い256MBを2枚挿したら、行けたんだよね。でもこれって電源的にはCube状態だったのかなー(^^;
ソニーは思い入れの強いメーカーなので、部品性能にマージンを見込まないリミット設計(いわゆるタイマーの原因)とか、バッテリー事故等、昨今の状況はとても残念だ。

んなカンジで、いささか心もとないWindows環境。仕事上、Macだけではムリな場面があるけど、かと言って奥さんのVAIO-Wを弄り壊す訳にも行かんので、去る2005年秋、Compaq(HP)のnx9010という3年モノの中古デスクノートを入手済。HDDを新品にしてメモリも増やしたけど、同時期の国産新古品の半値。OEMのXP HomeのリカバリCD付き。
デスクトップ用Celeron2.8GHz搭載のお陰で爆安です。そんかわり爆重・爆厚で、とても日本人の体格で持歩けるよーなシロモノではありません。
 XPはよく分らんので、最初に取敢えずレジストリいぢってロック外し、ウィンドウもタスクバーもMac OSXの画面にしました(ぉ
 ちと重い壁紙やら、精細なアイコンやら、グニャーっと伸び縮みするランチャーやら、ぱっと見はWinじゃなくなったのはいいんだけど、描画に関するパフォーマンスが足を引っ張り、超激遅マシンに変貌。窓の手でCPUのタスク割当てとか小細工するも大差なし。 GPUがオンボードの統合チップセットじゃ、メインメモリからVRamを割当てるしかありません。折角スワップさせない為にオコヅカイはたいて1GB積んだのに、本末転倒です。64MB割当てて、やっと遅マシンに昇格。その上、デスク用Celeronを燃やさない為のFAN が3つ付いてて爆音です。ソケ478ですから、ハナっからPen-M(S479)挿さりません。モバイルタイプのPen4ならイケるとの噂ですが、融けちゃいそうで、しばらくそのまま使ってました。おまけに、ちょっとバラしてみたら、このマシンのグラフィックチップは、DVD-ROMドライブのハコが半身に上からかぶさってて、残りの半身にCPUクーラーの端っこがかろうじて触ってるムチャな設計(^^; どーりで映画見た後はDVDがアッチッチになってる訳だわ。怖え〜。
 XPのことはよく分らないので、起動画面がWinなのが気に入らず「りんご起動画面」にしようとして地雷踏みました。身元のはっきりしないネタをカーネルに突っ込んだんで、コンフィグの不一致がSP2と当たったんでしょうか、二度とXPが起動しなくなりました。そもそも無理があります。Macぢゃないんですから。
 XPのことさえよく分らない位ですから、黒画面からファイル1コ1コつまんで直すスキルなんて当然ありません(威張ってどーする)。OS上書きしますた(涙)。少しは懲りて、なくすとヤバい物だけは別パーティションに差分保存しようと、バッチを見よう見まねで組みました。なんだよ、数クリックででバックアップ出来るじゃん(始めにやっとけよ)。次はSP2でもちゃんと動く起動画面を探そっと(ぉぃ)。
 XPのことは、そんな訳で今イチよく分らないので、当面は「Macのデスクトップ」でXPの世界に慣れる練習です(ぉーぃ)。
    買って来た時 "aida32" って開発支援ツールで各種specを覗いたら、マシンの裏蓋に貼ってあるシールのシリアルkeyと実際に入ってるOS(OEMのCD)のkeyが違ってたんですけどこれって、お店の人が適当なCDみつくろって付けてくれたって事なんですかね???
    アクティベーション(認証)も、System32の中から「WPA.DBL」とかゆう記録用ファイルのバックアップをとって緊張しながら待ってたけど、ナンも言われないまま1ヶ月経って、結局そのまま使えてる。販売上そういうタイプの仕様だったらしい。本体を廃棄すれば使う権利は消滅するらしい(;´Д`)何だかよく分らん世界だ。じゃ、みんながそれなりの金出して買ってるXPの正規品て、何なんだろ。そうそう、ちなみにOfficeはアクティベーションが要らなかった時代のOffice2000を使ってる。いざとなったらOpenOfficeもあるしね。
HP社のWEBに「BIOSうpしますた。FANが静かになるます。」の情報。入れたら確かに静かになったけど、ホントは温度管理以外にも重大なバグをコソッと修正してそうで、これはこれで何か、ヤな感じです。
それにしても、さすがにバス400/二次キャッシュ128では今の環境ではムリがあるので、プレスコットCeleronD2.93GHz(しかも夢多きES:エンジニアリングサンプル品!)中古入手しますた。この手のノートはバッラバラにしないとCPUに辿り着かないけど速くなるならその位は、ね。
 挿しますた。グリスもいい感じ。ビスが物凄く多くて組立も面倒です。さてと‥‥‥‥かたっ‥かたっ‥ん?('・ω・`)
これは如何にしたものかと焦りて具々りたれば、亜米利加国にnx9010改造すなる板有り。
以下判明せり。曰く、「コノろっとなんばノましんニ搭載ノまざあぼおどハ、たっちノ差デ<北森>もばいるP4-3.06GHzマデシカウゴカナーイ」
き、北森い(ノースウッド)?!ううう、プレスコも走らんとですか_| ̄|......○(事前に調べろよ)
旧世代のチップセット載せる事で企業向けに大量安売りした製品だったのね。だから事前に…(ry
CPUを戻すだけの為に再びバッラバラにし、また組立てました。今度は電源が入りません。またまたバッラバラにしてみると、ビスでSWパネルのコードごとネジ込んでちぎっていました。仕方なくハンダゴテを引きずり出して繋ぎ、またまた組直しましたとさ(涙)。めでたしめでたし。ヒートシンクの当り具合が変わったのか、爆音に戻りました。CPUからの排熱口と画像処理廻りのガワがすげー熱いです。もう当分開けたくないので(TT)、おJUNKのパナフローをUSB扇風機にして下から当て、手頃なCPUが見つかるまでダマシダマシ。
狙うは3.06GHz/バス533/二次キャッシュ512のモバイルP4(s-specで言うとSL726)。ブツが安くオクに出たのに、仕事の山と重なり見送り。相場(13K)の6割で落ちていて、大ショック。この型番はナゼか高級骨董になってて、北森・ソケ478なのにバカ高。ヤケ気味で、次に出たジャンク品を10Kで入手。せめて換装ついでにと、クーラー廻り徹底お掃除。ヒートシンクから、メーカーが貼っ付けたと思われるカーボンシートの残骸を剥がして(これが悪さしてたんだろな)シンナーで拭き拭き。。。キレーな銅色になったところで、念には念でグリス塗布はやめ、ゲルシートを仕込む。クーラーのテンションネジ4つも、対角線方向の順番で均等に締めて行った。結果は、明らかに全ての体感速度がUP。ファンはCPUが目一杯稼動いてなければ3コ中1コ回るだけ。SpeedStep技術が効いてるようだ。CAD・Illustrator・Photoshop等は停まらず動くようになったし、Explorerのウインドウ描画もソコソコ。弱体GPUのせいでモッサリ感は残るけど、結果は上々(^_^;)今度こそめでたしかな。悔しいから無線LANカードも挿してみる。VISTA一色になるまでこれでしのぐぞー。

こないだ、物置の整理ついでに、ホコリに埋没してた10年モノのFMV(奥さんのPentium120/win95。)にAMD-K6のゲタ(366MHz)はかせて、ついでにRam足してみました。
 M/Bの電池換えると、あらら、まだビンビン。98SEもゲットしたからUSBだって行けるハズだしね。しかし既にパソコンだらけで、奥さんの実家には義父のFMV(買って2年位)すらあるので全く喜ばれませんでした。
「ローカルサーバにだったら充分使えるし」 「…」 「もう少ししたら子供の練習用になるし」 「…」
だって、もったいないぢゃないですか!!今ぢゃ当時の金額の半値で、「Intel入ってるMac:しかもVISTAだってネイティヴ稼動!」買えちゃうんですよ〜。パーツだって昔はこの20倍もしたんですよ〜っ… すよ〜っ よ〜っ ……
「はいはい。いいからしまっといて。」
 んな訳で、こそっとパーツをどんだけ足すかプチ悩み中。ジャンク屋で、8.4GBのヴィンテージHDD拾っちゃったしな〜。

つづく(かもしんねぃ)

Jobsの目にはこう写る?

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